旅物語12-砂の砂漠編-

8月27日 出会いと別れ
15時にマックの前に待ち合わせをしていた、
ゴイチとキムがなかなかやってこない・・・
どれくらい待ったのだろうか・・・
こんな時は携帯のありがたさがよくわかる。
だが、ゆっくりと時間の流れる旅の中では
携帯電話はふさわしくないだろう。
考えごとでもしながら、旅仲間と話して
ゆっくりと待てばいいのだ・・・
人生で出会いと別れは大きな意味をもつ場合が多いと思う。
出会いがあれば別れは必ずある、
普段日本で生活しているときは出会いも別れも
非常にゆっくりと繰り返される。
しかし、旅の中では出会いと別れは日々繰り返される。
日常の中に非日常であるはずの出会いと別れがあるのだ。
すばらしい人との出会いの機会も多く存在するかわりに
命の危険や困難を乗り越えた仲間や、
心の底から笑い、感動した仲間ともすぐに別れはやってくる。
二泊三日の船旅とここ上海での日々を供にすごした、
仲間達が全員揃うのは今日で最後だ。
旅での別れはその多くが一生の別れを意味する。
そう、すまなそうな顔をしながら
私たちへのお土産の小龍包を持った
このやさしい二人とも今日でお別れなのだ・・・
そんな、別れを少しでも楽しくする為に、
私たちは「地球の歩き方」にある少し高めのレストランに行くことにした。
円卓にすわり、注文したメイン料理は北京ダック!!
上海だけど北京ダック!!そしてやはり青島ビール!!
牛肉の炒め物、チャーハン、スープ、などなど
ここ数日の節約がうそのようだ。
これからはじまるそれぞれの旅と仲間に乾杯をして、
このひとり60元(900円)ほどの豪華な料理を味わった。
北京ダックは大変おいしく、
また酒のおかげもあってか笑いのある別れにすることができた。
「みんな良い旅、良い出会いを!!」
*余談だが、ゴイチや楠木とはいまでも交流があり、
上海ハニーのハイヤンともメールのやりとりはある。
しかも、彼女は母親になったらしい!!心からおめでとうを言いたい!!