旅物語16-砂の砂漠編-

8月27日 杭州
西湖(シーフー)沿いにプラプラと歩いていく、
この濁った湖もかつては透けるようなきれいな水を
蓄えていたのだろうか。
博物館やお寺はいくつかまわったのだが、
どれも私に沸き立つような興奮は与えてくれなかった。
何時間か真夏の日差しの中を歩いていると、
いつのまにやら、大学の近くまで来ていた。
だが、中国のキャンパスは広かった・・・
こじんまりとした大学の学生である私にとって
これはかなり驚きだった。
杭州で私をはじめに驚かせたのは
この大学のでかさだろう。
当然どこに留学生達がいるかなど
知るわけもなく、適当に歩きはじめた。
正確にいうと適当に歩くしかなかったのだが。
夏の暑い中歩いているのだから喉も渇いてくるが、
大学内にいるのだから店はないだろうと
諦めていると都合よく、学生用の売店があった。
さすがに学生用だけあって安い!!
ここ学生ではないが、そんなことは関係ない。
しゃべらばければ外部の人間だなんてわからなし、
問題ないだろうと、水を購入して外にでると
目の前には「国際~~」という看板が・・・
「ここっぽいな・・・」
建物内に入るのはさすがに気がひけるので、
しばらく外で座って待つことにした。
どうせ時間はあるし、杭州で他にやることもないのだ。