旅物語7-砂の砂漠編-

8月26日① 上海
旅先では眠りが浅いことが多かったが、
この日も朝早くに目がさめた。
ドミトリーでは朝早く起きて部屋の中を
動き回ることはできない。
他の人を起こしてしまうからだ、
しかたなく、部屋の外にいるとマットがやっきて、
宿の朝食が高いと言う。
「じゃあ、外に食べに行こうか?」
船長酒店のある福州路には少し歩くと
外文書店という外国人向けの本屋や、
地上6階まですべて本屋という馬鹿でかい
本屋まで、いろいろな本屋があるし、
他の店もけっこうあるのだが、
朝食は宿から歩いて50メートルの
食堂の前で売っている肉まんと豆乳を買って店の中へ、
半年まえにもこの店で毎朝朝食を食べていた、
まあ正確にはここで買って、
バンドで太極拳やら、凧あげやら、刀を使った演舞をしている
中国人とテレビ塔を眺めながら、
ぼ~と、朝食をたべていたのだ。
非日常の中の心やすまる日常だった。
店の中で食べていると店員が話し掛けてくる。
どうやら、俺のことを覚えていてくれたらしい!!
めちゃくちゃ、うれしかった。
ただ覚えていてくれたことが、
こんなにもうれしいとは思わなかった。
これから、自分もちょっとした出会いを
覚えていられる人間になりたい。
覚えていてくれた子は英語ができないので、
店の主人の娘が通訳になって話しをしてくれたが、
これで俺が中国語ができたらもっと楽しいのだろうな・・・