旅物語6-砂の砂漠編-

8月25日
とりあえず、楠木と上海駅の外国人専用切符へ
地下鉄をつかって移動した。
この切符売り場の横のホテル入り口で日本人が
殺されたとかいう噂をきいたことがあるが・・・
旅先には噂はつきものだ、いちいち信じてはいられない。
寝台車の硬臥(二等寝台)が欲しかったが、
軟臥(一等寝台)のみ、しかも8月29日・・・
硬座(二等イス)はあるが、50時間イスはこのときの
私には考えられなかった。
旅行会社を何件かまわってみたが、
返答は同じなので、外国人専用窓口に再びむかう。
しかし、時間がない仕方なくタクシーを使ったが、
富士急のフジヤマなんか目じゃないくらいのスリルだった。
高速なんてもう、
「レースでもしてるんですか??」
と聞きたいくらいだった。
着いてチケットを買おうとすると
もう30日しかないという・・・
早くも計画変更!!!出発を30日に!!
船であったマコ、ゴイチと
17時に飯を食う約束をしていたので、
待ち合わせ場所に行ってみると、
船であったシンゴもいた。
南京路でユウイチにも偶然再会したので、
6人で上海をぶらついた。
明日はマックに15時に約束してある・・・
まるで日本みたいだ。
いまだ植民地時代の租界の面影を
色濃く残すバンドに向かう。
長江の支流とその川むこうの未来都市ともいえる
新天地にある500m近い高さを誇るテレビ塔を
ながめながらさっきローソンでかったビールを飲む。
後ろには古き町並みを背負い、
前にはあたらしい町並みを見る。
後ろには過去、前には未来、
ときのハザマにいるわけだ。
過去と未来の間だから、
いま自分がいる場所こそが、
「今」とも言えるか・・・
半年まえも同じようにここバンドで飲んだビールは
格別だった・・・もちろん今も最高だ。
上海でもっとも美しいであろう夜景の一つをみながら、
これからの旅に思いを馳せて飲むビール!!!
まさに旅の味だ。
・・・明日から何しよう・・・